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「うんどうあそびレボリューション」プロジェクト

浅利教育学園グループでは、こどもたちの基礎体力向上と心身の成⻑に欠かせない「うんどうあそび」について、こどもたちにとってよりワクワクする充実したプログラムになるよう研究開発を進めていくプロジェクト「うんどうあそびレボリューション」をスタートします。

浅利教育学園グループの思い

浅利教育学園グループでは、教育方針「あ!そう!ぼっ!」を掲げています。
自分の好きを見つけ、どんな時代でもイキイキと人生を切りひらいていく、
こどもの「生きる力」を育むことを第一に考えてきました。
こどもたちの日々の暮らしの中で、体を動かす時間である「うんどうあそび」は、
乳幼児期のこどもたちの基礎体力を高め、心身の成⻑に欠かせないことはもちろん、
人生をともにする自分の体を好きになるために大切なものだと考えます。
「できる」「できない」という尺度で測るのではなく、
体を動かすことの楽しさやおともだちと一緒に楽しさやワクワクを作り出していくことを
当グループの「うんどうあそび」では追求していきます。


参考:
文部科学省が策定した幼児期運動指針では、現代の幼児期におけるこどもたちの身体活動・運動(からだを動かすことや遊び)が低下していることが指摘されています。
(原因の一部)
・外遊びの機会の減少(コロナの影響も)
・便利に変化した生活
・不規則な生活習慣
同指針では「幼児期は、生涯にわたる運動全般の基本的な動きを身に付けやすく、体を動かす遊びを通して、動きが多様に獲得されるとともに、動きを繰り返し実施することによって動きの洗練化も図られていく。また、意欲をもって積極的に周囲の環境に関わることで、心と体が相互に密接に関連し合いながら、社会性の発達や認知的な発達が促され、総合的に発達していく時期である。」とあり、養育に重要な要素を持ちます。また運動にかかわる神経伝達システムは、5〜6歳までに大人の約8割程度にまで発達すると言われています。

「うんどうあそびレボリューション」の主な取り組み

●当グループ13園が一緒になり「うんどうあそびレボリューション」に全力で取り組みます

●園の先生だけでなく、こどもたちにも「うんどうあそびレボリューション」に参加してもらいます。

●5歳児の声を中心に、より楽しい、うんどうあそびプログラムを考え、実行していきます

●大学と連携し、科学的な根拠や検証に基づき、より良いうんどうあそびを研究・開発します

●関わるみんながワクワク楽しめる「うんどうあそび」を日々考え、パワーアップさせていきます

北翔大学 生涯スポーツ学部・短期大学部こども学科との連携

2023年6月より、北翔大学生涯スポーツ学部・北翔大学短期大学部と連携し、より効果的なうんどうあそびについて測定と検証を行っていきます。

令和5年度から浅利教育学園と当大学が連携し、運動遊びが幼児の運動能力にどのような効果をもたらすのか?について研究することとなりました。厚別さくら木保育園、北郷あゆみ幼稚園、太平あずさ保育園の4歳児が北翔大学の体育館を訪れ、運動能力測定を実施しました。測定項目は、文部科学省でも推奨されている MKS幼児運動能力検査のうち、25m走、立ち幅跳び、体支持持続時間、両足連続跳び越しの4種類に加え、なわとびジャンプに似たリバウンドジャンプ能力測定も実施しました。また、研究としてはあまりやられていない 「助走してから跳ぶ動き」の動きができるかどうかチェックも行っています。このような測定を行っていくと運動能力の成⻑が見られるだけでなく、保育の中での活動とどのように関係していくのかもわかります。さら に、最近では運動能力と学力との関係があることや、幼児のうちに運動ができることによって健康、ものごとへの積極性、集団生活になじみやすくなることが言われています。すなわち、幼児期に運動に親しむことがで きると、人生での「生きる力」を身につけていくことにつながっていく可能性があります。園児は8月、来年の3月に再度測定し、どのような変化がみられるか調べていきます。

北翔大学生涯スポーツ学部スポーツ教育学科 准教授 大宮真一

「うんどうあそびレボリューション」進捗レポート